コンタクト処方時の検査 コンタクトによる障害

コンタクト使用上の注意

コンタクトによる障害

角膜の障害

角膜とは透明な組織で、血管もありません。見るためにとても重要な部分で、常に涙でうるおされています。角膜は涙を介して、酸素や栄養分を取り入れているのです。

角膜びらん:
角膜の表面がやられてしまう病気で、コンタクトをつけていると、あまり痛くなく、はずすと痛いということが多いようです。汚れたコンタクトレンズを長時間使用したり、連続装用したりしているとなりやすく、コンタクトの病気でも割合は多い方です。
角膜血管新生:
コンタクトレンズのオーバーウェアが原因で、角膜が酸素不足、栄養不足になり、白目の部分から、血管が進入してきます。(写真[1][2])見ずらいということはあまりないようですが、あきらかに危険信号です。

写真[1]

写真[2]
角膜内皮細胞形態異常:
内皮細胞とは、角膜の透明性を維持するためにとても重要な細胞で、石垣状に並んでいます。肉眼で見える細胞ではないので、特殊な機械で検査しないとわからないため、形態異常がおきていても気づかないことがあります。

写真[1]

写真[2]
写真[1]はきめ細かにきれいに並んでいます。
写真[2]は、大きいのもあれば、小さいのもあり、不揃いです。
1度大きくなった細胞は2度と小さくなることはありません。通常は、年齢と共にある程度大きくなっていくものですが、若い方でもコンタクトレンズの無理な使い方が原因と思われる形態異常がおきている場合がたまにあります。すぐに見えづらくなるものではないのですが、このままの使用法で長期使用したら…将来が心配です。今現在、なぜ形態異常がおきてしまうのか、本当の理由はよくわかっていません。また治療法もありません。ですから、コンタクトレンズは眼科医に指示された装用時間、使用方法などをきちんとまもり使用することをおすすめします。気になる方は、1度、検査をうけてみてください。
3-9ステイン:
ハードコンタクトのカーブが目にあっていなかったりすると、角膜の周辺部が乾燥しやすくなり、充血することをいいます。カーブ変更で改善されることもありますが、もともと充血しやすい人もいます。

結膜の障害

結膜とは白目の部分とまぶたの裏の部分をいいます。

巨大乳頭結膜炎(GPC):
まぶたの裏にブツブツができる病気で、原因はコンタクトがまぶたにあたる刺激によるものや、レンズの汚れにある場合が多く、この状態でコンタクトを使用していると、レンズは汚れるしまばたきの度にレンズが上にずれたりと、悪循環をくりかえすので使用を一時中断した方がよいでしょう。

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