白内障日帰り手術
白内障手術と必要な時期
現在一般的に行われている手術方法は水晶体の中身を超音波を使った直径1mm位の筒状の機械で砕いて吸って水晶体の殻をのこしてそこに眼内レンズを挿入していく方法です。
一般的には眼鏡をかけても視力が落ちて見づらいなと感じた時はそろそろ手術の時期と考えてよいでしょう。
ただしこれには個人差があり0.7で見えづらく感じる人もいれば0.3でも困ること無く生活している人もいますので一概にはいえません。
ただ0.7でも0.3でも0.1でも視力に関係なく手術を受けることはできますので、手遅れになることはありません。
手術の時間
眼球の結膜という白目のところに麻酔の注射を打って20分位で終わりますので手術中はほとんど痛みは感じないようです。
目の中、正確には虹彩の裏側にレンズを移植するので、コンタクトレンズとは違い目の表面にはなく術後ゴロゴロといった違和感も感じないのです。
眼内レンズの耐久年数
30年以上は耐用年数があるといわれていますので、レンズの劣化等は心配ありません。
眼内レンズの種類
【単焦点レンズ】
「単焦点レンズ」は「遠く(5メートル以上)」または「近く(30~40センチ)」のどちらかにピントを合わせるレンズです。一方に焦点が集中するため、もう一方の視力が出にくい特徴があります。その為、遠くにピントを合わせれば老眼鏡が必要になり、近くにピントを合わせれば、普段から眼鏡が必要になります。
目的がはっきりしている場合は、遠近のどちらかを選択すればよいのですが、「家事全般を裸眼で行いたい」などの希望がある場合は、2メートルにピントを合わせることをおすすめします。この方法であれば、裸眼視力で遠くは0.8前後、近くは0.7前後が期待できます。運転や手芸、読書などのときは軽い眼鏡が必要になりますが、生活の大半は眼鏡なしで過ごすことができるかもしれません。
【多焦点レンズ】(選定医療)
一方「多焦点レンズ」は、遠距離と近距離、どちらにも焦点が合うよう作られたレンズです。手術後の裸眼視力は、遠距離で1.0前後、近距離で0.7前後が期待できますので、眼鏡に頼らない生活を希望する方のレンズです。
この多焦点レンズは便利なように思われがちですが、注意点があります。
眼内レンズは日々進歩しており、多焦点レンズに関わる症状も以前に比べると良くなってきましたが、患者様の生活状況を共に考えながらご助言できればと思っております。
手術後のメガネ
眼内レンズの度数によって遠くが見えたり近くが見えたり個人個人で屈折状態が違いますので何ともいえません。
ただ手術後遠くを見える様になった場合は近くを見るためにメガネが必要になる場合が多いですし、その反対に近くが見える様になった場合は遠くを見るためのメガネは必要です。
遠近両用の眼内レンズを挿入してもメガネが必要になることもあります。
手術後のお風呂や運動
個人差がありますが洗顔や入浴は4~6日は控えたほうがよいでしょう。これは手術後に汚い水が傷口から入り感染しないようにするためです。
運動は特に激しいものでないかぎり2週間後には大丈夫でしょう。