メガネ・コンタクトレンズ
目次
コンタクトレンズ
眼鏡処方時の検査
-
- 視力検査診
- まずは現在の視力に状況を把握します。どこまで上がる?老眼は?など、細かく検査します。
-
- 前眼鏡チェック
- よりよい眼鏡を作るのに今までご使用の眼鏡チェックは欠かせません。壊れていてもお持ちください。
-
- 問診
- これが一番大事!今後、どういう時に眼鏡を使っていくのか、何に困っているかなどをお伺いします。
-
- テスト装用
- 実際に処方する度数でテスト装用していただき、更に煮詰めていきます。
-
- 前眼部・眼底検査
- 目に異常がないか、何か病気などないかなど、当然ですがチェックします。
何かある場合などその症状を踏まえて処方いたします。※先にこの検査をする場合もあります。
来院する際は時間に余裕をもってお越しください。(診察終了時間の1時間前にはご来院ください。ただし、混雑状況や目の状態によっては当日処方できないこともあります。)
お使いの眼鏡は持参を忘れずに!
今まで使っていた眼鏡の度数を知ることはとても大切です。
たとえ壊れていようとも忘れずにお持ちください。
眼鏡の扱い方
①メガネのかけ外しは必ず両手で
片手で扱うとゆがむ原因になります。丁寧に両手でかけ外ししましょう。
②レンズの面を下に向けておかない
メガネというのはかけたときに黒目のところが一番出っ張っています。
ですので机の上に置くときにレンズ面を下に向けておくとちょうど見るところに傷がつくので大変見づらくなります。
メガネを置くときはレンズ面が上か横になるように置いてください。
③から拭きは極力避ける
最近のメガネレンズの主流はプラスチックレンズです。
柔らかい素材のためほこり等がのったまま乾拭きするとレンズの表面に傷がつくことがあります。
レンズ表面を眼鏡の洗浄液や水で流してから拭くと良いでしょう。
【注】レンズを濡らしたまま放置してはいけません。レンズにシミがついてとれなくなります。
④熱に弱いため高温を避ける
プラスチックレンズは熱に弱いです。
夏場の車内の温度はとても高温になりレンズに〝クラック〟と言ってヒビが入ったような状態になることがあります。
そうなるととても見づらくなり、もう戻りません。熱湯にも注意が必要です。
大事なメガネならば温泉に行ったときは眼鏡をはずしましょう。
コンタクトレンズ処方時の検査
コンタクトレンズは高度管理医療機器になりますので眼科医による処方が必要です。
-
- 問診
- まずはどういうレンズを使用したいか、いつ使用するかなど、お話をおうかがいします。
どういうレンズを使用したらよいかわからない場合、ライフスタイルに合わせたレンズ選びのアドバイスをいたします。
-
- 前眼部検査
- 目に病気はないか、コンタクトレンズを使用できる状態か,などまず、検査します。
-
- 視力検査
- あたり前の検査ですが、1番大事な検査の1つ。ただ単に遠くが良く見えればよいのではなく、使う人、一人ひとりに合わせた見え方にします。
-
- 角膜曲率半径検査
- 目(角膜)のカーブを測ります。コンタクトレンズを決定する際に必要な検査です。
-
- るい液検査
- 涙の量をしらべる検査ではじめてコンタクトレンズを使う場合はぜひやりたい検査。
この検査によってコンタクトレンズトの向き不向き、1日の装用時間の目安になります。
-
- 角膜内皮細胞検査
- 角膜の細胞を検査します。痛い検査ではありません。まめにやる必要はなく年1回(ひとによって半年に1回)の検査で十分です。
コンタクトレンズ長期使用者は、受けておくと安心です。(無料)
-
- フィッティング検査
- レンズが目のカーブに合っているか、ちゃんと動いているか、変な所にあたってないかなどを検査します。重要な検査なのでじっくりと見ます。
-
- 装用指導
- 簡単に説明してきましたが、これらの検査を終了し、使用するコンタクトレンズが決定した後、実際に使用する本人がレンズの出し入れの練習、そして使用上の注意の説明などをします。
コンタクトレンズでの事故を防ぎ、快適なコンタクトレンズライフをおくるためにはこの装用指導がかかせません。
これで終わりです。あとは「自分の目は自分で守る」そのために定期検査を必ず受けてください。
コンタクトレンズによる障害
誤った選択や使用は眼に大きなダメージを与える恐れがあります。
角膜の障害
角膜とは透明な組織で、血管もありません。見るためにとても重要な部分で、常に涙でうるおされています。角膜は涙を介して、酸素や栄養分を取り入れているのです。
●角膜びらん
角膜の表面がやられてしまう病気で、コンタクトをつけていると、あまり痛くなく、はずすと痛いということが多いようです。
汚れたコンタクトレンズを長時間使用したり、連続装用したりしているとなりやすく、コンタクトの病気でも割合は多い方です。
●角膜血管新生
コンタクトレンズのオーバーウェアが原因で、角膜が酸素不足、栄養不足になり、白目の部分から、血管が進入してきます(写真①②)。
見ずらいということはあまりないようですが、あきらかに危険信号です。
●角膜内皮細胞形態異常
内皮細胞とは、角膜の透明性を維持するためにとても重要な細胞で、石垣状に並んでいます。
肉眼で見える細胞ではないので、特殊な機械で検査しないとわからないため、形態異常がおきていても気づかないことがあります。
写真①はきめ細かにきれいに並んでいます。
写真②は、大きいのもあれば小さいのもあり、不揃いです。
1度大きくなった細胞は2度と小さくなることはありません。通常は、年齢と共にある程度大きくなっていくものですが、若い方でもコンタクトレンズの無理な使い方が原因と思われる形態異常がおきている場合がたまにあります。
すぐに見えづらくなるものではないのですが、このままの使用法で長期使用したら…将来が心配です。今現在、なぜ形態異常がおきてしまうのか、本当の理由はよくわかっていません。また治療法もありません。
ですから、コンタクトレンズは眼科医に指示された装用時間、使用方法などをきちんとまもり使用することをおすすめします。気になる方は一度検査をうけてみてください。
●3-9ステイン
ハードコンタクトのカーブが目にあっていなかったりすると、角膜の周辺部が乾燥しやすくなり、充血することをいいます。
カーブ変更で改善されることもありますが、もともと充血しやすい人もいます。
結膜の障害
結膜とは白目の部分とまぶたの裏の部分をいいます。
●巨大乳頭結膜炎(GPC)
まぶたの裏にブツブツができる病気で、原因はコンタクトがまぶたにあたる刺激によるものや、レンズの汚れにある場合が多く、この状態でコンタクトを使用していると、レンズは汚れるしまばたきの度にレンズが上にずれたりと、悪循環をくりかえすので使用を一時中断した方がよいでしょう。
コンタクトレンズ使用上の注意
あなたの大切な眼を守りために必ずお守りください。
定期検査は、眼とコンタクトレンズの状態を確認をする重要な検査です。
コンタクトレンズ使用による眼の疾病を防ぐために決められた定期検査は必ず、お受けいただくようお願いいたします。